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ニュースリリース

ゴルフ場における自律飛行による薬剤ピンポイント散布の共同実証実験を開始いたしました

2020/10/29

～ 繁忙期の多忙なグリーン管理の作業省力化をサポート ～

 

TEAD株式会社（代表取締役社長：相吉 雄二、 以下 「TEAD」）、パナソニックシステムデザイン株式会社 （代表取締役社長：岩崎 哲、 以下「PSD」）は、ゴルフ場のグリーン管理における業務の省力・効率化 をサポートするドローンの導入、実装を目指し2020 年 1０月より共同研究を開始いたしました。

 

ゴルフ場の芝の成長期には、生育する芝のダメージ箇所や草丈の伸長に対して各種薬剤の散布が刈込後の重要作業となっています。一方で、少人数で業務のやり繰りをするグリーンキーパーの方々にとっては繁忙期の付加作業として大きな負担となっています。また、コースの形状によっては、人手による散布作業に危険を伴う箇所で労災リスクの可能性もあります。

 

そこで、薬剤散布の作業にドローンを活用することで少しでも負担やリスクを軽減することが出来ないかと考えました。しかし、グリーン管理におけるキーパーの方々の作業は多岐に渡っており、「通常作業に加えドローンを操縦して散布を行うのでは本当の意味での省力化にはならない」とのアドバイスを、グリーン管理を専門に手掛ける株式会社PFJ 様 (代表取締役：新井 博、 以下 「PFJ 」) より頂きました。また、解決策として「完全自律飛行でピンポイント散布できるドローンが投入できれば非常にありがたい」と、いう話を受けました。

 

農業分野における薬剤散布ドローンは、TEADの得意分野でもありニーズに合ったカスタマイズ機の改造を担当いたします。また、基本飛行性能に関わるフライトコントローラーや各種センサー、周辺デバイスや自律飛行の制御は様々な分野での経験と実績を持つPSD様の協力を仰いで共同実証・開発を推進いたしました。
今回の実証実験では、ユースケースをキーパーの方々が定常作業を行われている傍らでドローンが飛行、散布するというシナリオで指定箇所へ自律飛行し指定高度まで降下、その後指定ポイントへの薬剤散布を行うという流れで実施いたしました。（図参照）

 

 

 

(自律飛行による目標)
・傾斜のある地形への散布（コース内の池の周りや、フェアウェイ外の丘陵地など想定）
・複雑な地形への散布 （バンカー周りのラフなど）

 

(今後の展開)
複雑な地形や形状を要するゴルフ場における散布方式は、TEADの熟練パイロットが飛行した感覚、散布ポイントをPSD様が自律飛行のプログラムへ調整、実装させる機微なノウハウの形式知化という新たなプロセスを経て具現化いたしました。広大なゴルフ場は無人地帯での目視外飛行の（レベル３）ターゲットでもあり、引き続き実証を継続しサービス化を目指してまいります。